リフォームのプロ直伝!失敗しないキッチンの選び方

リフォームのプロ直伝!失敗しないキッチンの選び方

この記事では…

  • キッチン選びで決める順番(形状→高さ→パーツ)がわかる!
  • I型・L型の違いと対面配置のポイント、身長に合う高さの目安がわかる!
  • レンジフード・加熱機器・天板・収納・パネルの選び方がわかる!

越谷・浦和・墨田・日本橋エリアを中心にリフォームを手がけるナカノヤです。
キッチンはカタログを見ているだけでも楽しい反面、「メーカーも商品も多すぎて、何から決めればいいかわからない」という声をよくいただきます。この記事では、2021年度のメーカーコンテスト(TOTO・ダイケン・YKK AP主催)で、ナカノヤ越谷店がシステムキッチン部門(埼玉県)優秀賞をいただいた経験をもとに、リフォームのプロの視点で、失敗しないキッチンの選び方を順を追って解説します。

→ 受賞のご紹介記事はこちら

1. キッチン選びの基本

選ぶ順番は「形状→高さ→パーツ」

📐
STEP1 形状
間口と動線で選ぶ
📏
STEP2 高さ
身長÷2+5cm
🔧
STEP3 パーツ
使い方で組み合わせる

※高さの計算式はあくまで目安です。最終的にはショールームなどで実際に立って確認しましょう。

→ 形状と配置の選び方はこちら / 高さの選び方はこちら / パーツの選び方はこちら

システムキッチンは、各メーカーの基本プランをベースに、ご要望に合わせて色や機能を組み合わせて「わが家だけのキッチン」をつくっていく商品です。選択肢が多いぶん、思いつくままに決めていくと後から「入らない」「使いにくい」が起きがちです。大きな枠(形状)から決め、次に身体に合う高さ、最後に細かなパーツという順番で進めると、迷いにくくなります。

→ メーカーごとの比較ブログはこちら

まずは今の間口と動線を確認する

キッチンの横幅を「間口(まぐち)」といいます。キッチン選びは、現状の間口を把握するところから始まります。壁付I型では、間口255cm・奥行65cmが代表的なサイズの一つです。選べる寸法は商品やレイアウトによって異なります。

  • 間口が広いほど調理スペースを広く使える
  • ただし広すぎると、シンクからコンロまでの移動距離が長くなる

そこで意識したいのが「ワークトライアングル」です。シンク・コンロ・冷蔵庫を結ぶ作業動線がバランスよく配置されていると、効率よく作業を進められます。

 
シンク・コンロ・冷蔵庫を結ぶワークトライアングルのイメージ

冷蔵庫の位置は今のままか、動かせるのかも合わせて確認しておくと、次の「形状と配置」選びがスムーズです。

2. 形状・配置と高さを決める

キッチンの形状と配置

キッチンは、I型・L型などの形状と、壁付け・対面などの配置を組み合わせて考えます。ここでは代表的なI型・L型の特徴と、対面配置のポイントを紹介します。

I型キッチン

I型キッチンの施工イメージ
👍 メリット
  • シンプルな形状で、同等グレード・仕様なら比較的費用を抑えやすい
  • 造作壁(腰壁)を設けて手元を隠す「セミオープンタイプ」の対面配置にもできる
⚠️ デメリット
  • 間口が広いと、シンクからコンロまでの移動距離が長くなる

L型キッチン

L型キッチンの施工イメージ
👍 メリット
  • 作業スペースや収納を確保しやすい(サイズやコーナー収納の仕様による)
⚠️ デメリット
  • コーナー部分が使いにくく、デッドスペースが生まれることがある

対面配置

対面配置のキッチンの施工イメージ

対面は、リビング・ダイニング側を向いて作業する配置のことで、I型・L型のどちらでも選べます。

👍 メリット
  • 開放的で、おしゃれな空間になる
  • 家族とコミュニケーションを取りやすい。手元の見え方は腰壁やカウンターの有無による
⚠️ デメリット
  • オープン対面では、リビング・ダイニングから手元が見えやすい
  • 通路を含めた設置スペースが必要
  • 壁付けから配置を変更する場合、配管・排気・内装などの追加工事で費用が増えることがある

形状と配置の比較

形状の比較

項目 I型 L型
特徴 同等グレード・仕様なら、比較的費用を抑えやすい 作業スペースや収納を確保しやすいが、サイズやコーナー収納の仕様による
注意点 間口が広いと、シンクからコンロまでの動線が長くなる コーナー部分がデッドスペースになりやすい

※費用は、商品グレード・サイズ・設備仕様・工事範囲によって変わります。

I型 費用を抑えたい方、今のキッチンと同じ位置・サイズで入れ替えたい方
L型 作業スペースや収納を重視したい方、料理の品数が多い方

配置の比較

項目 壁付け 対面
特徴 壁に向かって作業する配置。リビング・ダイニングを広く使いやすい 家族とコミュニケーションを取りやすい。手元の見え方は腰壁やカウンターの有無による
注意点 作業中はリビング・ダイニングに背を向ける 通路を含めた設置スペースが必要。壁付けから変更する場合は追加工事で費用が増えることがある

 

壁付け リビング・ダイニングを広く使いたい方、調理に集中したい方
対面 家族の様子を見ながら料理したい方、開放的なLDKにしたい方

キッチンの高さ

キッチン(ワークトップ)の高さは、使う人の身長に合わせて選びます。合わない高さは、腰や肩の疲れの原因になります。

高さの目安=身長(cm)÷2+5cm(例:身長160cmの方なら、160÷2+5=85cm)

身長に合わせたキッチンの高さの目安

※出典:LIXIL「キッチンの上手な選びかた(2)」

身長 高さの目安(計算式)
150cm 80cm
155cm 82.5cm
160cm 85cm
165cm 87.5cm
170cm 90cm

一般的には5cm刻みで高さを選べますが、2.5cm刻みで選べるキッチンもあります(例:LIXIL リシェルは80・82.5・85・87.5・90cmの5種類)。家族で身長差がある場合は、いちばん長くキッチンに立つ方に合わせるのが基本です。

※選べる高さは2026年10月時点のLIXIL公式サイトの情報です。商品・グレードにより異なります。

もっと詳しく検討されたい方は、こちらからお気軽にお問合せください!

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3. パーツを選ぶ

システムキッチンは、レンジフード・加熱機器・ワークトップ・シンク・収納など、さまざまなパーツで構成されています。

システムキッチンを構成するパーツ

※出典:LIXIL「キッチンの上手な選びかた(2)」

レンジフード

レンジフード

レンジフードは、メーカーごとの独自機能が大きく異なるパーツです。たとえば次のようなタイプがあります。

  • お湯をセットしてボタンを押すと、ファンフィルターを自動洗浄するタイプ。洗浄後の排水処理や、その他の部分のお手入れは必要です。
  • 整流板やフィルターなどにホーローを採用し、油汚れを落としやすくしたタイプ。機種によっては、ホーロー製フィルターを食器洗い乾燥機で洗えます。

毎日の掃除の手間に直結するので、「どこまで自分で掃除したいか」を基準に選ぶと決めやすくなります。

→ メーカーごとのレンジフード比較はこちら

加熱機器(ガスコンロ・IH)

ガスコンロ

加熱機器は、ガスコンロかIHクッキングヒーターのどちらかを選びます。光熱費や使い勝手も異なるため、特徴を把握したうえで選びましょう。

 

項目 ガスコンロ IH
停電時 乾電池式はガスが供給されていれば使用可能。電源式は機種による 通常は使用できない
調理 直火で調理できる IH対応の調理器具が必要
安全面 炎や高温の五徳によるやけどに注意 炎は出ないが、天面の余熱や油の過熱に注意
夏場の暑さ 暑くなりやすい 比較的快適
お掃除 五徳などの手間がある 天面が平らで拭き掃除しやすい

※ガスコンロの停電対応は機種によって異なります。また、IHも調理中の放置や使用直後の天面への接触には注意が必要です。

 

ガスコンロ 炒め物や炙りなど火力を活かした料理が多い方、停電時の使用も考慮して乾電池式などの対応機種を選びたい方
IH 小さなお子さまや高齢のご家族がいる方、毎日の掃除をラクにしたい方

→ IHとガスコンロどっちがおすすめ?はこちら

ワークトップ(天板)・シンク

ワークトップの代表的な素材には、セラミック・ステンレス・人工大理石(人造大理石)などがあります。シンクは別に選び、選択できる素材や組み合わせはメーカー・商品によって異なります。

セラミックのワークトップ
ステンレスのワークトップ
人工大理石のワークトップ

ワークトップの素材 特徴
セラミック 熱・キズ・汚れに強い傾向がある。強い衝撃による割れ・欠けには注意
ステンレス 耐熱性があり、実用性に優れる。細かなキズや水あか、もらいサビには注意
人工大理石 色柄が豊富で、インテリアに合わせやすい。耐熱性や汚れへの強さは商品によって異なる

※熱い鍋の置き方や使用できる洗剤・漂白剤は、素材や表面コーティングによって異なります。各商品の取扱説明書に従って使用してください。

ワークトップの素材別 おすすめの方

セラミック 耐熱性やキズへの強さ、高級感を重視する方
ステンレス 実用性やお手入れのしやすさを重視する方
人工大理石 インテリアになじむ色柄や質感を選びたい方

※セラミックは耐熱性の高い商品でも天板表面が熱くなるため、鍋敷きの使用を推奨するメーカーがあります。

収納

タカラスタンダード トレーシア リフォーム後_4

収納は、キッチン下の収納ユニット・頭上の吊戸棚・背面のカップボードの3つに分けて考えます。

収納ユニット

位置・数・大きさを検討します。引き出しのタイプや配置方法、素材はメーカーによって異なります。

食洗機を入れる場合は場所に注意
ビルトイン食洗機を入れると、設置できる位置が限られ、その分の収納も減ります。食洗機の有無を先に決めてから収納を組みましょう。

→ メーカーごとのキッチン収納比較はこちら

吊戸棚

  • メリット:収納量が増える
  • デメリット:圧迫感が出る、高すぎて結局使わないこともある

手が届く高さまで下ろせる昇降式の吊戸棚もあります。まずは「本当に必要か」「何を入れるか」を考えてから選びましょう。

カップボード

キッチン背面に置くカップボードは、有無・位置・大きさを検討します。選び方は主に2通りです。

  • 量販店などの既製品を置く:費用を抑えやすい
  • キッチンメーカーの収納を組み合わせる:デザインをそろえやすく、寸法や収納仕様を選べます。費用は商品と取付工事の内容によって変わります。

地震への備えとして、壁の下地を確認し、施工説明書に従って適切に固定することが大切です。

ナカノヤでは、キッチンとの統一感や使い勝手の面から、キッチンメーカーの収納での造り付けをおすすめしています。

キッチンパネル

キッチンパネル
 

キッチンまわりの壁に貼るキッチンパネルは、お好きな柄を選べます。たとえばタカラスタンダードのホーローキッチンパネルはマグネットが付くため、壁一面をマグネット収納として使えます。

システムキッチン本体のデザインと合わせて、トータルでコーディネートしましょう。

 

→ キッチンコーディネート事例はこちら / キッチンの施工事例を検索する

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4. よくある質問

Q&Aまとめ

Q壁付けキッチンから対面配置に変えられますか?

A多くの場合は可能ですが、給排水管・排気ダクト・電気配線の移設が必要になります。マンションでは床下の排水勾配や排気ルートの制約で難しいケースもあるため、現地調査で確認してからプランを決めましょう。

Q食洗機は後から付けられますか?

Aビルトイン食洗機は、収納キャビネットの入れ替えに加え、給排水・電源の工事が必要です。後付けは手間も費用も増えやすいので、使う可能性があるならキッチン交換と同時に計画するのがおすすめです。

QガスコンロからIHに変える場合、どんな工事が必要ですか?

A一般的にIHには200Vの専用回路が必要です。分電盤の空きや電気の契約容量の確認、不要になるガス栓の処理なども行います。ご自宅の状況によって工事内容が変わるため、事前にご相談ください。

Qショールームでは何を確認すればいいですか?

A実際に立ってワークトップの高さを確かめるほか、引き出しの開けやすさ、天板や扉の質感・色味をチェックしましょう。今のキッチンの間口や、よく使う鍋・調理器具のサイズをメモして持っていくと、収納の相談もスムーズです。

ナカノヤ施工事例

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執筆者

 

ナカノヤ

株式会社ナカノヤ Nakanoya Co., Ltd.
創業110年以上の歴史を誇る。
一般住宅のリフォームから設備工事を中心に官公庁の大型施設の新築・リニューアル工事まで手掛ける地元密着企業。
管工事、土木、建築、電気など、さまざまな国家資格取得者が在籍。
越谷・浦和・墨田・日本橋を中心にリフォーム工事は年間2500件以上。

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