キッチンのリフォーム費用の相場とは?費用に影響を与える要因やコストを抑える方法を解説

 

キッチンは、日々の料理や家族のコミュニケーションの場として、家の中心とも言える空間です。
だからこそ、そのリフォームは大きな決断。
その費用についてもきちんと理解しておきたいところです。

この記事では、さまざまな事例を通じてキッチンリフォームの費用相場を詳しく解説していきます。

 

目次


1.キッチンリフォームの費用相場

 

2.【費用別】キッチンのリフォーム事例3選

 

3.キッチンリフォームの費用に影響を与える4つの要因

 

4.キッチンの費用を抑える5つの方法

 

5.キッチンのリフォーム費用は自身の予算に合わせて選ぼう

 
 

1.キッチンリフォームの費用相場

 

住宅の中でも、キッチンの使い勝手は生活のしやすさに大きく影響します。

ライフスタイルの変化によってもキッチンに求めるものが変わるケースも少なからずあるため、キッチンは需要の高いリフォームとなっています。

リフォーム箇所や規模などの条件によっても変動するため、事例も交えてご紹介していきます。

 
 

2.【費用別】キッチンのリフォーム事例3選

 

キッチンリフォームの費用相場について、事例を通してご紹介します。

 

2.1.キッチンのリフォーム費用が50万円未満の事例


 

 

キッチンのリフォーム費用が50万円未満の場合は、基本的に部分的な工事が対象となります。
例えば、コンロ・レンジフード(換気扇)・食器洗浄機の交換や設置などであれば、30万円以内に収まることが多いです。
また、ワンルームの部屋にあるようなコンパクトなミニキッチンの交換も50万円未満で工事可能な場合があります。

キッチンのレイアウトによっても異なりますが、たとえばI型のキッチンなら総額45万円程度でのリフォームも可能な場合もあります。

 
 

2.2.キッチンのリフォーム費用が120万円〜150万円未満の事例


 

 

120万円から150万円未満でキッチンリフォームを実施する場合、キッチン全体を交換する工事を行うことができます。

 

壁付けキッチンから壁付けキッチン、あるいは対面式キッチンを対面式キッチンなど、同タイプのレイアウトのキッチンの交換で150万円未満でリフォームできる事例が多く見られます。
一方で、壁付け型から対面型のキッチンへ、もしくはその反対のリフォームの場合は、150万円を超えるケースが多くなってきます。
キッチンレイアウトを変えると、キッチンのグレードや大きさによっては、150万円の予算に収まらないことも考えられます。

 
 

2.3.キッチンのリフォーム費用が200万円以上の事例


 

 

キッチンのレイアウトを変更する場合や、高いグレードのキッチンにする場合、あるいはキッチン周辺のリフォームを合わせて行うような場合は、200万円以上の費用が相場になります。

比較的需要が多いのは、壁付けタイプのI字型やL字型から、キッチンで作業しながらダイニングやリビングの様子が見える対面型へのリフォーム。

キッチンの位置の移動に伴い、大規模な配管工事が必要になるため、その分多くの費用がかかります。

大規模な移動がない場合でも、棚を追加したりキッチン照明を変更したりと、グレードアップやオプションの追加をしようと思うと、200万円以上の予算が必要になるケースがあります。

 
 

3.キッチンリフォームの費用に影響を与える4つの要因

 

キッチンをリフォームする上で費用に影響が出る要因を4つのポイントにわけて解説いたします。

 

3.1.キッチンの形


キッチンには主にI字型、L字型、対面型の3つのタイプがあります。

 

I字型キッチン

一直線に配置されたシンプルな形状のレイアウト。
リフォーム費用は、100万円〜150万円程度と比較的お手頃な相場となっています。

 

L字型

2つの壁に沿って配置されたレイアウトのキッチンです。
作業スペースが広く取れるため、調理や作業の効率が上がり、収納スペースを充実させられるのも魅力です。

リフォーム相場は120万円〜150万円程度になります。

 

対面型またはアイランド型のキッチン

カウンター越しにダイニングと向かい合って配置されたスタイルです。
キッチンにいながら家族やゲストとのコミュニケーションを楽しむことができ、人気の型となっています。

対面型、アイランド型キッチンのリフォーム費用は、120〜150万円と、3タイプの中では最も高額になる傾向があります。

 
 

3.2.キッチンのグレード


キッチンは、幅の広さや収納、機能などによってグレードがわかれており、高いグレードになればなるほど費用も高額になります。

 

一人暮らしや1LDKなどのコンパクトな住宅で使われるようなグレードが低めで横幅の狭いタイプのキッチンは、40万円から50万円程度の価格帯で提供されています。
2LDKや3LDKのような一般的な核家族世帯の住宅の場合はもう少し幅広タイプのグレードが適しており、100万円から150万円程度が相場になります。

さらにハイグレードのタイプのキッチンになると、それ以上の予算が必要になります。
200万円以上かかるものも多く、主に高級住宅や設備にこだわりのある方々に選ばれています。
ハイグレードなものはデザイン性や機能性に優れ、最新の設備や素材が使用されています。

 
 

3.3.キッチンの素材


キッチンのワークトップには、ステンレス、人造大理石などさまざまな素材が使用されており、それぞれ費用の変化にも影響します。

 

ステンレス

昔から主流となっている素材であり、耐水性や耐久性に優れています。
掃除などのメンテナンスもしやすく価格も比較的安いのがメリットです。
その反面、細かい傷が付きやすいというデメリットもあります。

 

人造大理石

アクリルやポリエステルの樹脂でできており、デザイン性が高く耐水性や耐久性も兼ね備えています。
ただし、耐熱性はそこまで高くないため注意が必要です。
人造大理石のワークトップの相場はステンレスよりもやや高い傾向にあります。

 

以上の素材のほかにも、天然石や木材、メラミン、セラミックなどの選択肢があります。
天然石は高級感があり耐水性や耐熱性に優れますが、耐酸性が弱く扱いに注意が必要。
木材は温かみがありますが耐熱性や耐水性が他の素材に比べると劣り、定期的なお手入れが必要です。
メラミンは色や柄が豊富で安価であり、耐水性や耐久性にも優れますが、耐熱性はやや劣ります。
セラミックは高温にも強く、傷つきにくい特徴があります。

 
 

3.4.オプションの有無


さまざまなオプションを追加することで、キッチンの費用は変動します。

以下に一部のオプションの費用相場をまとめました。

 

食器洗浄機の設置 12万〜30万円程度
ガスコンロをIHに変更 15万〜35万程度
ステンレスシンクを人造大理石に 5万〜10万円程度
浄水器付き水栓金具に変更 3万円程度

 

それぞれ同じ種類のオプションでも選ぶグレードなどによって価格差があったり、単価の小さいものでも、積み重ねていくと思わぬ高額になったりすることもあるので、その点は注意が必要です。

 
 

4.キッチンの費用を抑える5つの方法

 

キッチンリフォームの費用を抑えるためには、以下の5つのポイントに注意することが大切です。

 

4.1.水回りを得意とする業者を利用する


キッチンのリフォームを行う際は、できるだけ水回りを得意としているリフォーム業者を選ぶようにしましょう。

 

水回りに特化した業者は施工面でのクオリティが高いだけでなく、キッチンやシンク、水栓金具などのパーツを大量に仕入れることで経費を安く抑えていることが多く、その分費用も抑えられることが多いのです。

 

また、水回りに特化している業者は、施工技術や経験も豊富。キッチンのリフォームに関する専門知識やノウハウを持っているため、安心して工事を任せられる点も魅力です。

業者選びの際には口コミをチェックしたり、業者に直接セールスポイントを聞くなどして情報を集めると良いでしょう。

 
 

4.2.ワークトップ・シンクを安価な素材にする


キッチンのリフォームにおいては、素材選びも費用を抑えるための大きなポイントになります。
キッチンの素材には様々な種類がありますが、その中でステンレス製は比較的安価な選択肢となります。

一方、人造大理石やタイルなどの素材は費用が高くなる傾向にあります。

安価な素材を選ぶことで初期費用を抑えることができますが、安価というだけで素材を選ぶと、別のところにデメリットが生じたり、後々使い勝手やデザイン面で不満が出るケースも考えられるので注意が必要です。

 

例えば、ステンレスは費用が安く比較的掃除もしやすいおすすめの素材ではありますが、細かい傷がつきやすいため、気になる人は少し費用に目をつぶって人造大理石を選ぶのも手かもしれません。

 
 

4.3.補助金や減税制度を利用する


キッチンのリフォームにおいて、費用を抑える方法として補助金や減税制度もあります。

まず、国や地方自治体はリフォームに対する補助金制度を設けています。

例えば、省エネや環境に配慮した補助金など、特定の条件を満たす場合に、一部費用を補助してもらえる制度です。
地域によって異なるので、詳細は各自治体のホームページや行政窓口で確認しましょう。

また、住宅ローン控除や住宅エコポイント制度など、リフォームにかかる費用の一部が所得税や住民税から控除される場合もあります。
これらの制度を利用することで、税金の負担を軽減し、間接的に費用の削減に繋げられるかもしれません。

 
 

4.4.複数の業者で相見積もりを取る


キッチンリフォームの費用を抑えるためには、いくつかの方法があります。
まずは相見積もりを取ることが重要です。複数のリフォーム業者に見積もりを依頼し、料金や工事内容を比較することで相場感が分かります。

ただし、単純に価格だけで比較するのではなく、業者の信頼性や実績も考慮しましょう。

また、リフォームする範囲を明確にすることも重要です。
具体的にどの部分をリフォームするのか、必要な工事や材料は何かを明確にしておくと、各業者の見積もりを比較しやすくなります。

 

さらに、内訳も含めて確認しましょう。見積もりには工事費だけでなく、材料費や廃材処理費なども含まれています。
細かな内訳を確認することで、どの項目が費用を占めているのか把握できます。

 
 

4.5.オプションを少なくする


キッチンリフォームの費用を抑えるには、余計なオプションを付けないことも重要なポイントです。

キッチンリフォームにはメーカーごとに様々なオプションが設定されており、当然ながらオプションが多ければ多いほど費用は高くなります。
魅力的なオプションはたくさんありますが、自分に本当に必要か、長期的に活用するオプションかどうかをよく見極めて選択するようにしましょう。

 
 

5.キッチンのリフォーム費用は自身の予算に合わせて選ぼう

 

キッチンリフォームの費用は、自身の予算に合わせて選ぶことが重要です。

リフォームにはさまざまな費用がかかりますが、予算を考慮しながら計画を立てることで、無理のない範囲でリフォームを実現することができます。

 

どの程度の費用をかけることができるのか、具体的な金額を把握しておくことが重要です。
キッチンリフォームの費用は、部分的なリフォームで30万〜50万円程度、キッチンごと入れ替える場合は120万〜150万円、さらにレイアウトを変えたり高いグレードのものを導入すると200万円を超えることもあり、非常に幅広い相場になっています。

 

予算とリフォーム内容を決める際には、今の自宅に必要な要素をよく検討し、将来的な負担も考慮に入れることを忘れずにしましょう。

 

また、費用を抑えるためには、業者選びも重要です。複数の業者から見積もりを取り、価格や提案内容を比較することで、適切な業者を選ぶことができます。

思い描いたリフォームができなかった場合、生活に大きなストレスが生じることになります。
無理のない予算を組んで、信頼できる業者に依頼して、思い通りのリフォームを実現してください。

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