玄関リフォームの費用相場はいくらでどの範囲まで可能?費用を抑える方法を解説


玄関は、その家の最初の印象を決定づけるとても大切な場所ですよね。
暮らす人にとっても綺麗で機能的な玄関は、やはり気持ちがいいものです。
この記事では、そんな玄関のリフォームにかかる費用の相場を解説します。

 

 
 

1.玄関リフォームの費用相場

 

玄関リフォームといえばドアや鍵の交換が多いのですが、そのほかにも玄関前のアプローチや収納、シューズクロークなど、リフォームできる箇所は様々。

どの範囲をどんな内容、どんな規模でリフォームするかによって、かかる費用は大きく変動します。

 
 

2.【事例別】玄関リフォームの相場

 

まずは、玄関をリフォームした場合の相場について、価格帯ごとに4つの事例を紹介します。

 

2.1. 38〜50万円


 

※出典 LIXIL

 

玄関リフォームで中心となるのがこの価格帯。
既存のドア枠にカバーを被せるカバー工法なら、38〜50万円の予算で玄関ドアを付け替えることができます。

 

金属製玄関ドアの機器代金は26〜60万円程度で、カバー工法による設置費用は12万円程度~なので、費用を抑えるなら20万円台でもリフォームが可能です。

また、収納も設置する場合は、玄関用下駄箱の設置費用が加わります。
この場合、材料費を含めて10〜15万円程度かかるため、総額50万円程度をみておくと良いでしょう。

 
 

2.2. 50〜100万円


 

 

50〜100万円の予算をとれる場合は、ある程度大掛かりなリフォームが可能です。

 

例えば、玄関ポーチの外壁を取り壊して広げたり、室内の間仕切りを変更したりといった玄関のレイアウトそのものを変える工事や、玄関ドアのサイズが既成品で合わない場合に特注することもできます。

 

あるいは、玄関に光を取り込むために明かり取りを付けて断熱性の高い断熱玄関ドアにしたり、靴を多くしまえるようにした玄関収納にするなど、機能面の充実したリフォームの事例も多くあります。
特に家族が多い場合は、全員の靴をまとめて玄関周りをスッキリさせられる収納は魅力ですよね。

 
 

2.3. 100万円以上


 

※出典 LIXIL

 

玄関を100万円以上の予算でリフォームする場合、向きの変更や吹き抜けのある玄関、部材のこだわりなど、かなり幅広いリフォームが可能です。

 

フローリングをヘリンボーン調にしたり、ワンランク上の玄関ドアを使用することで、高級感を演出することもできます。

 

【100万円の予算で可能なリフォーム例】

古き良き外観を活かしつつ、モダンな印象を与える引き戸に変更した事例があります。玄関からつながる廊下も無垢材を使用して床の張り替えを行い、明るい印象に。
さらに、背の低い下駄箱を大容量の収納棚に変更することで、スッキリとした印象を与えます。

 

【150万程度の予算のリフォーム例】
玄関の増築やサンルームの移設を行うことがあります。
玄関の向きを変えて玄関アプローチから直線で入るようにし、サンルームを玄関から入れるように移設することで、玄関外のスペースをスッキリすることが可能です。

 
 

2.4.玄関の機能性を高める場合


玄関は家の顔であり、その機能性も重要なポイントです。
ここでは、玄関の機能性を高めるリフォームの例とそれぞれにかかる費用について解説します。

 

※出典 LIXIL

 

まず、外の新鮮な空気を取り入れる採風機能が付くドア。
快適な玄関環境を作り出すことができる機能ですが、採風機能が付くドアは中高級品が多く、約30万円~60万円の費用がかかります。

 

 

鍵を取り出さずに解錠できるタッチキーなども、最近人気の機能です。

最近の玄関ドアは防犯性能が向上しているため、2ロックやピッキング防止対策が標準仕様で付いているものが多く、タッチキーなどの便利機能はオプションとして付けることができます。

 

リモコンタイプのタッチキーは約6万円~13万円、カードやケータイをかざすだけで解錠できる機能は約5万円です。

 
 

3.ドアや玄関まわりのリフォーム費用を種類毎に解説

 

ドアや玄関まわりをリフォームするにあたってかかる費用について、リフォーム場所や内容ごとにいくつか例を挙げてご紹介します。

 
 

3.1.スロープの設置


 

 

車いすの方がいる家庭やベビーカーの利用者にとっては、玄関にスロープがあると大変便利です。
また、ご高齢の方も段差がないスロープを利用することで、安全に玄関に出入りすることができます。

 

スロープの費用は、スロープの長さや幅、施工箇所、材料や工事の規模や種類によって異なりますが、一般的には20〜100万円が目安となります。

 

スロープの材料にはコンクリートやアスファルト、木材などがあり、特にアスファルトは滑りにくく、耐久性もあるため、比較的低価格で設置できることが魅力です。

また、スロープは外構の一部であるため、外構工事費用に加え、道路管理者からの許可が必要な場合があるので注意が必要です。

 
 

3.2.アプローチの床材を変更した場合


 

 

家の門からドアに至るまでのアプローチの床材を変更することで、外観を一新し、安全性を高めることができます。

お気に入りのデザインを選んで外観を華やかにできるだけでなく、滑りにくい床材で雨の日の転倒防止にもつながります。

 

玄関扉の前の床材だけをリフォームする場合と、道路から玄関扉までの3〜4mをリフォームする場合で費用相場が異なってきます。

 

広い範囲をリフォームするほど費用が高くなりますが、滑りにくく安全な床材に変更することで転倒やけがを防ぐことができるため、小さなお子さんや高齢の方がいる家庭にはおすすめです。

 
 

3.3.シューズクロークの設置


 

 

玄関周りがスッキリと片付き、靴や小物の収納スペースを確保できるシューズクロークの設置も、人気の玄関リフォームです。
園芸やアウトドアが好きな人は、室内に持ち込みたくないものの収納場所としても便利に使えます。

 

設置する壁面の広さや、クロークのデザインによって費用は変わるため、事前にリフォーム業者に見積もりを依頼することをおすすめします。

 
 

4.玄関ドアのリフォーム費用を抑える5つのポイント

 

玄関リフォームの費用を抑えるためには、以下の5つのポイントに注意することが大切です。

 
 

4.1.玄関ドアや床のグレードを下げる


玄関ドアのリフォーム費用を抑える方法としてまず考えられるのは、玄関ドア本体のグレードを下げることです。

 

グレードを下げれば素材や耐久性などの面でのクオリティが下がることにはなりますが、費用は抑えられます。
ただし、高級なドアを選ぶとリフォーム自体の費用は上がるものの、耐久性は高くメンテナンスの必要性もそれほど必要ないケースが多いため、長期的にはコストをかけずに安定した品質を維持できるメリットもあります。

 

また、玄関の雰囲気を変えるためのリフォームなら、ドアではなく土間の床材を変更することも費用を抑える方法の一つです。
玄関ドア周りの床材変更なら、簡易的なリフォームでも印象を変えることができます。

 
 

4.2.玄関の種類を変える


玄関ドアには色々な種類があるため、費用はその選び方にも左右されます。

最もお手頃なのは片開きドアで、約25万円~50万円ほどで購入できます。

幅に余裕のある玄関の場合は袖付きの片開きドアや親子ドアという選択肢も。
購入するには、片袖ドアは29万円〜53万円、親子ドアなら35万円〜65万円程度の予算が必要になります。

 

普段は親ドアしか使わないため見た目的にはあまり変わりませんが、親子ドアなら子ドアを開けることができるため、家から大きなものを出し入れする機会にはメリットがあるでしょう。

両開きドアになると相場は約40〜60万円ほどとかなり高額になってきます。

 

引き戸の場合でも、片引き扉なら20〜30万円ほどの費用で済ませることができますが、引き違い扉なら30〜40万円、両引き込み扉なら30〜50万円と相場が上がってきます。

 
 

4.3.カバー工法を選ぶ


玄関ドアのリフォーム費用を抑える方法の一つに、カバー工法があります。

 

この方法は、既存のアルミ枠の上から新しいアルミ枠を被せて新しくすることで、壁を壊すことなく工事ができるため、費用を節約することができます。
また、工期も短縮できるため、手軽なリフォーム方法として人気があります。

ただし、カバー工法を行うと、枠内の幅と高さが小さくなり、下枠に段差ができることがあるため、注意が必要です。

カバー工法をする場合としない場合で、費用に差が出ます。

費用相場は、ドア枠の取り外しで1箇所約1万円〜2万円程度、ドア取り替え時のコーキングで1箇所約3万〜3.5万円程度

 

一方、カバー工法をしない場合は、枠を取り外して新しく設置するため、取り外し費用が1箇所約1.5万〜3万円、新しい枠の取り付け費用が1箇所約5〜7万円となっています。

 
 

4.4.複数の業者から見積もりを取る


少しでもお手頃価格で玄関リフォームを実施するには、複数の業者から見積もりを取ることも大切です。

 

業者によって提示される工事プランや費用総額が異なるため、比較検討をすることでリフォーム価格を安くすることができます。

また、費用だけでなく、業者が提供する工事内容や対応力、アフターサービスなども比較検討のポイントとなります。

 
 

4.5.補助金を活用する


玄関ドアのリフォーム費用を抑える方法の1つに補助金があります。
玄関リフォームで活用できる補助金には、介護保険、次世代省エネ建材支援事業、高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業があります。

 

補助金によって条件や補助金額が異なるため、活用したい方は業者に相談するのがおすすめです。
また、自治体の補助金もあるため、玄関リフォームを行う際には自分の居住する自治体のWebサイトなどで調べてみると良いでしょう。

 
 

5.玄関ドアのリフォーム費用はドア本体や範囲により変わる

 

玄関ドアのリフォーム費用相場と、ドア本体やリフォーム範囲などの工事内容は費用感によって大きく異なることを見てきました。

ドア本体の交換やアプローチの床材交換だけの手頃なリフォームなら30万〜50万円程度で実施できますが、ドアの種類や機能にこだわったり、スロープや収納などを充実させていくと100万円以上になることもあります。

 

玄関ドアのリフォーム費用を抑えるためには、まずは自分の希望するリフォーム内容を明確にし、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。

 

施工内容による費用感を把握して、お得に玄関リフォームを実現してください。

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