お風呂・浴室のリフォーム費用の相場を事例別に解説!

 

私たちの生活の中で、お風呂は忙しい一日を締めくくる場所であり、リラックスやリフレッシュができる大事な場所ですよね。

この記事では、さまざまな事例を通じてお風呂リフォームの費用相場を詳しく解説していきます。

 

目次


1.お風呂リフォーム費用の平均的な相場

 

2.お風呂リフォームの費用を分ける5つのポイント

 

3.お風呂リフォームの費用を抑える4つのポイント

 

4.お風呂のリフォーム費用はユニットバスの種類に左右される

 
 

1.お風呂リフォーム費用の平均的な相場

 

お風呂リフォームにかかる費用は工事内容によって大きく異なり、100万円以下でできることもあれば、200万円、300万円とかかる場合もあります。

浴室のリフォームは家の中でも比較的高額な部類に入るため、安易に決めずに事前にしっかりと費用の相場を把握しておくことが大切です。

 
 

1.1.ユニットバスを交換する場合


 

 

ユニットバスの交換にかかる費用は、100万円から150万円程度であり、工期は4日前後です。
ユニットバスは、浴室の壁・床・天井・浴槽などがセットで製造された型の浴槽で、工場で生産した浴室のパーツを、現場で組み立てることで作られます。

継ぎ目がないため、在来工法に比べて水漏れのリスクが少なく、パーツを組み立てるだけなので工期も短い傾向があります。

 
 

1.2.在来工法浴室からユニットバスに交換する場合


 

 

在来工法の浴室からユニットバスに交換する場合、費用相場は130万円から200万円程度、工事期間は1週間〜10日くらいが目安です。

施工面積が狭い場合など、詳細な見積もりはリフォーム会社に現地調査をしてもらった上で、確認することをおすすめします。

 
 

1.3.在来工法浴室から在来工法浴室へ交換する場合


在来工法の浴室から別の在来工法の浴室への交換は、お風呂のリフォームの中でも特に高度な工事です。

このため、費用の相場は約180万円から300万円程度が目安になります。

在来工法浴室のメリットは、デザインの自由度が高く、自分好みの浴室空間を作りやすいことです。
浴槽周りの高さやドアの大きさなどを自由に設計できるため、バリアフリー対策の浴室にすることもできます。

しかし、在来浴室には防水性に劣るというデメリットがあり、他の浴室リフォームに比べて工事費用も高いため、予算を含めて慎重に検討するようにしましょう。

 
 

1.4.浴室の拡張や移動など大規模な工事が必要な場合


浴室の増築や新設、拡張リフォームにかかる費用相場は、一般的には200〜250万円程度とされています。

1階よりも2階に設置する場合のほうが配管工事などが複雑になる分高額になるなど、外的な条件によっても左右されるため、自宅の状況をよく把握しておくことが大切です。

工期については、浴室の増築や拡張による工事期間は、一般的に1週間〜1ヶ月程度が目安とされています。

 
 

1.5.小規模なお風呂のリフォーム


小規模なお風呂のリフォーム費用相場は、以下のようになります。

工事内容 費用相場 工期目安
手すり設置 3~5万円 数時間
ドア交換 8~16万円 1日
給湯器の交換 105~38.5万円 数時間~1日

ドアの交換、給湯器の交換など、一部分のみの小規模な工事であれば10万円未満で実施可能です。
ただし、部分的な工事を別々のタイミングで行うと、ユニットバスを全体的に交換するよりもかえって割高になる可能性があるため、ある程度の範囲の工事が必要な場合は全体的なリフォームを検討することをおすすめします。

また、築10年以上であれば、バスルーム全体をリフォームすることが効率的かもしれません。
リフォームにかかる費用は、工事内容や素材によって異なりますので、事前に見積もりをとってリフォーム業者とよく打ち合わせするようにしましょう。

 
 

2.お風呂リフォームの費用を分ける5つのポイント

 

お風呂リフォームの費用は、何にどれだけの費用がかかっているのかを理解することで、より具体的な予算計画を立てることが可能になります。
ここでは、リフォーム費用を分ける5つのポイントをご紹介します。

 
 

2.1.在来工法とユニットバスの違い


まず、浴槽の工法によって費用に差が出てきます。
在来工法の浴室は、現場でパーツを組み立てて作るため、工期が長く水漏れのリスクも高くなります。
一方、ユニットバスは工場で生産されたパーツを現場で組み立てるため、継ぎ目がなく水漏れのリスクが少なく、工期も短くなります。

 
 

2.2.戸建てとマンションの違い


 

 

戸建てかマンションかというのも、リフォーム費用が異なるポイントです。

一般的に、ユニットバスメーカーでは、戸建て用とマンション用で違うユニットバスを販売しており、マンション用のものの方が戸建て用のものより数万円高い傾向があります。

しかし、浴室自体の広さが戸建てに対して集合住宅の方が狭めになっていることが多いため、結果的には集合住宅の方が費用は抑えられる場合が多いようです。

また、マンションでのリフォームでは、浴室の場所を移動させることが構造上難しいため、大規模なリフォームはできない場合も多くあります。
一方、戸建てでのリフォームは、比較的自由に施工しやすい反面、コストがかかる傾向にあります。

 
 

2.3.ユニットバスの素材やグレードの違い


ユニットバスにはさまざまな素材やグレードがあり、同じモデルでもグレードなどによって費用が変わります。
例えば素材ひとつとっても、FRPやステンレスは15~30万円程度、人工大理石(ポリエステル系)は15~40万円程度、人工大理石(アクリル系)は30~120万円程度、ホーローは30~100万円程度といった具合にばらつきがあります。

機能面においても、シャワーや水栓のモデルが異なったり、浴槽や床の断熱材の有無にもよって費用が異なり、数十万円から数百万円まで大きな差が生まれます。

 
 

2.4.ユニットバスのサイズの違い


 

 

ユニットバスのサイズが大きくなると、当然費用も増えます。

例えば、一般的なサイズである1216サイズのユニットバスと、より広々とした1418サイズのユニットバスでは、価格が数十万円以上変わることもあります。

 
 

2.5.オプションの有無


ユニットバスには、浴室乾燥機や追い焚き機能、手すり・握りバー、浴槽内のテレビなど、様々なオプションがあります。
これらのオプションを追加すると、費用はさらに増えます。

具体的には、手すり・握りバーは1本あたり2万円から3万円程度、給湯器交換が必要な場合は追加で20万円程度が目安になります。
さらに高額なオプションと言えるのが、浴室暖房乾燥機やジェットバスです。
浴室暖房乾燥機は10万円から40万円程度の費用がかかることになります。

 
 

3.お風呂リフォームの費用を抑える4つのポイント

 

お風呂リフォームの費用を抑えるためには、以下の4つのポイントに注意することが大切です。

 
 

3.1.浴室リフォームの実績がある専門業者を選ぶ


お風呂リフォームの費用を抑えるためには、浴室リフォームの実績がある専門業者を選ぶことが重要です。

浴室リフォームには、工事に関する知識と技術が必要となるため、浴室リフォームに特化した業者を選ぶことで、より高品質な工事を期待することができます。

さらに、浴室リフォームに関するトラブルを未然に防ぐことができます。
浴室リフォームは、水回りのリフォームの中でも特にトラブルが多いため、実績のある業者を選ぶことで施工後の余計な出費を抑えることにも繋がります。

 
 

3.2.商品のグレードを下げる


お風呂リフォームの費用を抑えるためには商品のグレードを下げることです。

反対に、浴槽テレビや浴室スピーカー、ジェットバスなどの機能を追加すると、当然ながら価格は上がります。
これらの機能はリッチなバスタイムを提供してくれますが、必要性に合わせて慎重に選ぶようにしましょう。
グレードを下げた商品でもしっかりとした品質の商品はたくさんあるので、自分に必要な製品をしっかり見定めることが大切です。

 
 

3.3.補助金や助成金を活用する


お風呂のリフォーム費用を抑えるには、介護保険や地方自治体、国の補助金、助成金を活用する方法もあります。

介護保険の補助金は、要支援または要介護認定を受けている利用者が居住している居宅でリフォームを行う場合に最大20万円の支給を受けられます。
お風呂のリフォームの場合に対象になるのは、手すりの設置、開き戸から引き戸への交換、浴槽と洗い場の段差解消などです。

国の補助金は、在来浴室からユニットバスへの交換、高断熱浴槽の設置、手すりの設置などのリフォームに最大7万円の支給がありますが、リフォーム前にインスペクションを行うこと、維持保全計画とリフォームの履歴を作成することなどの条件があります。

条件や支給金額は自治体によって異なるため、事前にホームページで確認するかリフォーム業者に相談してみるとよいでしょう。

 
 

3.4.複数の業者から見積もりを取る


お風呂のリフォームを検討している方は、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。
リフォーム業者によって仕入れ価格や施工費用は異なるため、同じ工事内容でも費用がまったく異なるケースがあります。
また、異常に他社よりも安い場合は、工事のクオリティが低くないかを確認する必要があります。
安価な業者は、素材や工事に妥協してしまう場合があり、結果的に施工品質が低下するケースもあるのです。

各業者の工事内容や品質を比較するためにも、工事費用の内訳をよく確認するようにしましょう。

 
 

4.お風呂のリフォーム費用はユニットバスの種類に左右される

 

今回の記事では、お風呂リフォームの費用相場について、さまざまな事例をもとに解説しました。
リフォーム費用には、ユニットバスの種類やサイズ、グレード、オプション、工事内容などによって大きな違いがあります。
リフォームを検討する際は、自分の希望や条件、予算に合わせて、最適なプランを選ぶことが大切です。

 

また、専門業者を選ぶことや、補助金・助成金の活用、複数の業者から見積もりを取ることなど、様々な方法でリフォーム費用を抑えることができます。
これらのポイントを活用しながら、お風呂リフォームを進めていくことで、理想のお風呂空間を実現しましょう。