この記事では主に、『水回りリフォーム』をご検討の方に向けたリフォーム補助金について、詳しくご説明していきます。
『窓』や『ドア』や『給湯器』のリフォームをご検討されている方も必見です。
『どこをリフォームしたらいくらもらえるの?』の声にお応えし、水回りリフォーム会社のナカノヤがお客様目線でお伝えします。
1.子育てエコホーム支援事業とは
2050年カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量をゼロにしようという試み)実現を図ることを目的とし、世帯を問わず住宅の省エネリフォーム(※1)を行う場合、最大30万円(※2)の補助金が交付されます。
※1 新築の概要は国土交通省のHPをご確認ください。
※2 子育て・若夫婦世帯以外は上限金額が20万円となります。
2.子育てエコホーム支援事業の対象となるリフォーム内容
対象部位をリフォームされる場合でも、補助金申請額が合計5万円以上にならないと申請ができない為、申請額に満たない場合は複数部位の工事が必要です。
①トイレ
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- 節水型トイレ
- 節水型トイレ(掃除しやすいタイプ)
- 手すりの設置
②キッチン
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- 掃除しやすいレンジフード
- ビルトイン自動調理対応コンロ
- ビルトイン食器洗い乾燥機
- 節湯キッチン水栓
- キッチン対面化
③お風呂
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- 高断熱浴槽
- 浴室乾燥機
- 節湯浴室水栓
- 手すりの設置
- 浴室出入口の段差解消
- 廊下幅等の解消
④洗面台
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- 節湯洗面水栓
⑤給湯器
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- 高効率給湯機
⑥窓・ドア
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- 内窓設置
- 外窓交換
- ドア交換
- ガラス交換
⑦その他
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- 宅配ボックス
- 蓄電池
- 衝撃緩和畳の設置
- 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
- 外壁・屋根・天井の断熱改修(塗装は対象外)
など
補助金額の詳細については、主にお客様からご依頼の多い『水回り設備(トイレ・キッチン・お風呂・洗面所・給湯器)』『内窓』についてご説明していきます。
全項目の詳細をご覧になりたい方は、国土交通省HPをご覧ください。
●一般的にタンクが付いているような
『節水型トイレ』・・・補助金額20,000円
●タンクレス、タンク内蔵の
『節水型トイレ(掃除しやすい機能付き)』・・・補助金額22,000円
●手すり
手すり1か所・・・補助金額5,000円
※トイレに手すりを設置する場合、1世帯につき手すり1か所申請可能なので、他に設置していなければ申請が可能です。
基本的にトイレのみのリフォームでは申請額50,000円に満たないので、他の部位と一緒にリフォームするのがおすすめです。
キッチンのリフォームをされる場合、対面化をするかしないかで申請額が異なりますのでご注意ください。
●キッチン対面化しない場合
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- 掃除しやすいレンジフード・・・補助金額 13,000円
- ビルトイン自動調理対応コンロ・・・補助金額 14,000円
- ビルトイン食器洗い乾燥機・・・補助金額 21,000円
- 節湯キッチン水栓・・・補助金額 5,000円
●キッチン対面化する場合
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- キッチン対面化・・・補助金額 90,000円
- 節湯キッチン水栓・・・補助金額 5,000円
- ビルトイン食器洗い乾燥機・・・補助金額 21,000円
※キッチン対面化で補助金申請する場合、レンジフード・コンロの同時補助は不可となります。
コンロにおいては、自動調理機能がついていないと補助金対象外となる場合がございますので、確実に補助金申請を行いたい方は事前に補助金対象商品かお調べしておくことをおすすめします。
主要メーカー(タカラスタンダード・TOTO・LIXIL・クリナップ等)の一般住宅向けのユニットバスへリフォームされる場合、基本的には補助金対象設備となるため、浴室だけのリフォームでも申請額50,000円以上となる場合がほとんどです。
※ただし、2023年12月時点では具体的な対象製品について未公開の為、公開後にご希望の商品が対象製品かご確認ください。
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- 高断熱浴槽・・・補助金額 30,000円
- 浴室乾燥機・・・補助金額 23,000円
- 節湯浴室水栓・・・補助金額 5,000円
- 手すりの設置・・・補助金額 5,000円(一世帯一か所まで申請可能)
- 浴室出入口の段差解消・・・補助金額 7,000円
- 廊下幅等の解消・・・補助金額 28,000円
●浴室内の窓をリフォームする場合
〈1.6㎡未満の場合/グレードによって補助額が異なります〉
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- 内窓設置・・・補助金額 22,000円~48,000円
- 外窓交換(カバー工法)・・・補助金額 22,000円~109,000円
窓の補助金の詳細については、後述いたします。
●洗面台
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- 節湯洗面水栓・・・補助金額 5,000円
●給湯器
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- 高効率給湯器・・・補助金額 30,000円
こちらも単体のリフォームでは申請額50,000円に満たないので、他の部位と一緒にリフォームするのがおすすめです。
●内窓設置・外窓交換(カバー工法)・ドア交換(カバー工法)については、大変ややこしいのですが、国土交通省の『子育てエコホーム支援事業』と、環境省の『先進的窓リノベ事業』の2種類補助金制度があります。
双方の違いをざっくりお伝えすると、『先進的窓リノベ事業』に該当する窓のほうがより高機能な製品であり、補助金額もその分高額となります。
窓・ドアリフォームについては後述いたします。
対象商品については、2023年12月時点でまだ未公開となります。
発表され次第公開いたしますので、しばらくお待ちください。
3.子育てエコホーム支援事業の申請について
《対象となる工事》
2023年11月2日以降に着工した工事
《交付申請期間》
2024年3月以降~予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)
子育てエコホーム支援事業の事業者登録をした工務店・販売会社などの業者が、工事が完了した後に申請を行います。
補助金は最初に業者へ支払われます。
補助金の受け取り方法は、事前に工事費に充当したり、後日振り込みで受け取るなど業者によって異なるので、事前にご確認ください。
4.子育てエコホーム支援事業の併用できるおすすめ補助金制度
内窓設置・外窓交換・ドア交換が対象で、環境省の『先進的窓リノベ事業』という別の補助金制度が2024年度より始まります。
『子育てエコホーム支援事業』との違いをざっくりお伝えすると、『先進的窓リノベ事業』に該当する窓のほうがより高機能な製品であり、補助金額もその分高額となります。
窓の性能区分は、グレードの高い順でいくと
①SS(Uw・1.1以下)
②S(Uw・1.5以下)
③A(Uw・1.9以下)
④ZEH(ゼッチ)レベル
⑤省エネ基準レベル
があり、①~③は『先進的窓リノベ事業』に該当、④⑤は『子育てエコホーム支援事業』に該当します。
ただし、実際の現場においてはほぼ②③④の商品しか出ませんので、今回はそちらに絞ってご紹介します。
※外窓交換については、『カバー工法』と『はつり工法』で補助額がことなりますが、外壁をいじらず低予算で窓交換が可能な『カバー工法』が人気のため、そちらの料金表となります。
※※窓のリフォームと同一契約内で断熱性能の高いドアにリフォームする場合に申請可能です※※
『結局どっちの補助金制度を使ったら良いの?』
という疑問については
『お客様のリフォームしたい窓のサイズ・状態・工法によって判断』
となるため、申請業者へまずはご相談いただくことをおすすめします。
『給湯省エネ事業』は経済産業省の2024年度補助金制度となります。
ヒートポンプ給湯機・ハイブリッド給湯機・家庭用燃料電池などが対象製品となりますが、水回りや窓に比べ活用される方が少ないのが実情です。
2023年の後継事業となり内容はほぼ同様と予測されています。
お住まいの地域の補助金制度が併用できるかは、各市町村のホームページまたはお電話にてお問合せください。
併用できる補助金制度があれば、お得にリフォームする事が可能です。
5.子育てエコホーム支援事業の注意点
①子育てエコホーム支援事業
②先進的窓リノベ
③給湯省エネ事業
上記3事業の合計補助金額50000円以上が補助金申請の条件となるため、リフォーム部位によっては申請額に満たないことも。
(※その他諸条件ございますので、事業者へご確認ください。)
そんな時は、ナカノヤでは内窓設置の併用をおすすめしています。
特に『先進的窓リノベ事業』はサイズによりますが1ヶ所で高額な補助金額となるため申請が可能になる可能性が高まります。
2022年、2023年と同様にあったリフォーム補助金制度ですが、申請期日よりも前の段階で予算上限に達し受付終了しております。
工事が完了してからの申請となるため、早めの依頼をおすすめいたします。
6.子育てエコホーム支援事業を活用したリフォームするならまずやる事
(中央区・板橋区・千代田区・港区・豊島区・文京区・北区については一部エリアのみ対応となります)