- 水回りリフォームの優先順位の決め方がわかる!
- キッチン・浴室・トイレ・洗面・給湯器の替えどきのサインがわかる!
- まとめると効率のいい組み合わせと、予算に合わせた進め方がわかる!
キッチンの扉がゆがんできた、お風呂が寒い、トイレの水が止まりにくい。水回りの不満はひとつ気になり始めると、あちこちが目につくものです。とはいえ、すべてを一度に工事するのは予算的に難しい方も多いはず。「水回りリフォームは、どこから手をつけるべきか」。答えはご家庭ごとに違いますが、順番を決めるための考え方には共通の基準があります。この記事では、マンションを中心に(戸建てのポイントにも触れながら)、水回りリフォームの優先順位の決め方と、無駄なく進めるコツを、年間2,500件以上のリフォームを手がけるナカノヤが解説します。
1. 優先順位の決め方
水回りリフォームの順番は、「どこが一番古いか」だけで決めると失敗しがちです。次の3つの基準で、気になる場所を振り分けてみましょう。
|
✨
余裕が
見た目・
|
⏳
早めに
不便・
|
🚨
まず
水漏れ・
|
※右にいくほど優先度が高くなります。実際の順番は、建物の状態やご家族の事情によって変わります。
→ 症状別のチェック表はこちら / 場所別の替えどきのサインはこちら
最優先は「放っておくと被害が広がる場所」
最初に手をつけるべきなのは、古さや見た目よりも、放っておくと被害が広がる不具合です。
専有部分の設備や配管から漏れた水が下の階に被害を与えた場合、原因となったお宅が補修費用を負担することになるのが一般的です。水漏れの気配がある場合は、ほかの工事より優先して点検を受けましょう。
次に「毎日の不便・家族の安全」
今すぐ壊れるわけではなくても、毎日のストレスや家族の安全に関わる場所は、早めに計画したいところです。
- 寒い浴室:冬の浴室や脱衣所の寒さは、急な温度変化によるヒートショックの一因とされています。断熱性の高いユニットバスへの交換で和らげられます。
- 段差・すべりやすさ:浴室の入口の段差や、すべりやすい床は転倒の原因になります。
- 掃除しても落ちない汚れ:カビや水アカが落ちにくい状態は、毎日の家事の負担になります。
- 交換時期が近い設備:目安の年数を超えた設備は、故障する前に計画しておくと、機種や工事日を落ち着いて選べます。
ご両親の住まいの水回りを考える場合は、浴室の段差解消や手すりの設置など、安全面を優先して考えるのがおすすめです。
最後に「見た目・使い勝手」
「デザインが古い」「収納が足りない」「キッチンを対面式にしたい」といった希望は、暮らしの満足度を大きく上げる一方で、急ぐ必要はありません。予算に余裕があるときや、上の2つの工事とまとめられるタイミングで検討すると、無駄がありません。
ただし、「見た目」の工事でも、交換時期が近い設備と同じ場所なら一緒に行うのが効率的です。たとえばユニットバスを交換するときに洗面所の床や壁も張り替えると、工事が一度で済みます(詳しくは一緒にやると効率のいい組み合わせをご覧ください)。
症状別・優先度のチェック表
気になっている症状を、次の表で振り分けてみましょう。
| 症状 | 優先度 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 床や壁が濡れている・シミがある | 最優先 | 使用を控え、すぐに点検を依頼 |
| お湯の温度が安定しない・給湯器から異音 | 最優先 | 故障する前に交換を検討 |
| トイレの水が止まりにくい(流れ続ける場合は最優先) | 高 | 部品交換か本体交換かを点検で判断 |
| 浴室が寒い・段差がある | 中〜高 | ご家族の年齢も考えて早めに計画 |
| 扉の建て付けが悪い・ひび割れ | 中 | 交換時期とあわせて計画 |
| デザインが古い・収納が足りない | 低 | ほかの工事とまとめられる時期に |
※同じ症状でも、原因や建物の状態によって対応は変わります。判断に迷う場合はご相談ください。
2. 場所別の替えどきのサイン
交換の目安年数とサイン
水回りの設備には、おおよその交換の目安があります。年数だけでなく、次のようなサインが出ていないかもあわせて確認しましょう。
| 設備 | 交換の目安 | 交換を考えたいサイン |
|---|---|---|
| 給湯器 | 約10年 | お湯の温度が安定しない、点火に時間がかかる、異音がする |
| キッチン | 15〜20年 | 扉の建て付けが悪い、シンク下が湿っている、コンロの火が安定しない |
| 浴室 | 15〜20年 | 床のひび割れ、ドアのゆがみ、コーキングのカビが落ちない |
| トイレ | 15〜20年 | 水が止まりにくい、便器のひび、床の変色 |
| 洗面台 | 15〜20年 | 洗面ボウルのひび、収納扉の傷み、水栓からの漏れ |
※目安の年数は、その年数まで故障しないことを保証するものではありません。使用状況や設置環境によって変わります。
タンク付きのトイレからタンクレストイレへの交換例
ほかの設備より寿命が短い給湯器は、別枠で考えるのがポイントです。水回りのリフォームを計画するときは、給湯器の製造年もあわせて確認しておきましょう。
先延ばしにするとどうなるか
「まだ使えるから」と先延ばしにした結果、工事の範囲が広がってしまうこともあります。
| 場所 | 先延ばしにした場合に起こりうること |
|---|---|
| 浴室 | 壁や床のすき間から水がしみ込み、下地や床下(戸建てでは土台)まで傷むと、補修の工事が加わります |
| キッチン | シンク下の配管からの水漏れで、床材や下地の交換が必要になることがあります |
| トイレ | 床の変色が進むと、便器の交換だけでなく床の張り替えも必要になります |
| 給湯器 | 突然お湯が使えなくなり、在庫のある機種から急いで選ぶことになります |
マンションと戸建てで違うポイント
優先順位の考え方は同じでも、マンションと戸建てでは気をつけたい点が少し異なります。
| 項目 | マンション | 戸建て |
|---|---|---|
| 水漏れ | 階下への被害につながるため、特に優先度が高い | 床下や土台の傷みにつながる |
| 工事の制約 | 管理規約で工事できる時間帯や届け出が決まっている | 比較的自由に日程を組みやすい |
| 浴室の寒さ | 周りを住戸に囲まれ、比較的寒さを感じにくい場合が多い | 外壁に面していることが多く、寒さ対策の優先度が高め |
| 給湯器 | 設置場所や排気の向きで選べる機種が限られる | 設置場所の選択肢が比較的多い |
| トイレ | 1か所のことが多く、工事中の代わりを考えておく | 2か所あれば、1か所ずつ順番に工事しやすい |
| 配管 | 専有部分の給水管・給湯管は各住戸の管理。壁や床の中にあり、劣化に気付きにくい | 敷地内の配管は自宅の管理。床下の点検口から確認できる場合もある |
※建物の構造や間取りによって異なります。
特にマンションで注意したいのが、壁や床の中の配管です。築年数がたった建物では、古い給水管のサビや、給湯管(銅管)に小さな穴があく「ピンホール」が水漏れの原因になることがあります。配管は設備と違って目に見えないため、浴室やキッチンの工事で床や壁を開けるタイミングにあわせて、配管の更新も検討しておくと二度手間を防げます。
マンションで工事をする場合、管理組合へ提出する書類の作成や近隣へのご挨拶は、ナカノヤで代行いたします。
3. まとめる?分ける?
一緒にやると効率のいい組み合わせ
優先順位をつけたうえで、「ついでに一緒にやると効率がいい場所」がないかも考えてみましょう。工事が重なる場所をまとめると、手間も費用も抑えやすくなります。
| 組み合わせ | 一緒にやるメリット |
|---|---|
| 浴室+ |
隣り合っているため、内装や配管の工事をまとめられます。浴室の入口まわりもきれいに仕上がります |
| 浴室+ |
追い焚きなど、浴室で使いたい機能に合わせて給湯器を選べます。対象になる場合は、省エネ関連の補助金の申請もまとめられます |
| トイレ+ |
どちらも工期が短く、床や壁の内装を同じタイミングで張り替えられます |
| キッチン+ |
キッチンまわりの床やクロスを一緒に張り替えると、LDK全体の印象がそろいます |
※費用・工期は各施工事例ページに掲載している施工当時の実績(税込)で、あくまで参考です。
まとめる場合と分ける場合の比較
水回りを一度にまとめて工事するか、優先順位の高い場所から分けて工事するかは、それぞれにメリットがあります。
| 項目 | まとめて |
分けて |
|---|---|---|
| 一度にかかる費用 | 大きい | 抑えられる |
| トータルの費用 | 抑えやすい | 養生・処分費などが その都度かかる |
| 工事の回数 | 1回 | 複数回 |
| 生活への影響 | 工事期間中に まとめて不便 |
1回ごとの影響は 小さい |
| 仕上がりの統一感 | そろえやすい | 時期によって ずれることも |
| まとめて工事 | 水回りの設備が同じ時期に交換時期を迎えている方。工事の回数を減らして、一度で済ませたい方 |
|---|---|
| 分けて工事 | 壊れている・困っているのが1〜2か所で、ほかはまだ使える方。予算を分けて、優先度の高い場所から進めたい方 |
4. 予算に合わせた進め方と施工事例
数年に分けるときの順番の例
予算を分けて進める場合は、「優先度の高い場所」と「一緒にやると効率のいい場所」をセットにして、計画を立てるのがおすすめです。たとえば、築15年前後のマンションで、給湯器と浴室が古くなっているケースでは、次のような順番が考えられます。
※あくまで一例です。実際の順番は、設備の状態やご家族の事情によって変わります。
二度手間を避ける注意点
分けて工事する場合に気をつけたいのが、同じ場所を二度工事してしまうことです。次の点を押さえておきましょう。
見積もりの取り方と補助金
優先順位に迷ったら、「まとめて工事する場合」と「優先度の高い場所だけ工事する場合」の両方で見積もりを取ると、判断しやすくなります。差額を見て、まとめる価値があるかを比べられるからです。
水回りの工事費は、配管の状態や下地の傷み、設備の納まりによって大きく変わるため、図面や写真だけではお出ししていません。現地調査を行ったうえで、正式なお見積もりをお出しします。現地調査・お見積もりは無料です。
また、節水型トイレや高断熱浴槽、内窓、高効率給湯器などは、国の「住宅省エネ2026キャンペーン」や自治体の補助制度の対象になることがあります(対象製品であることや、工事の組み合わせなどの条件があります)。手すりの設置や段差の解消は、要支援・要介護の認定を受けている方なら、介護保険の住宅改修費の対象になる場合もあります。着工前の手続きが必要な制度もあるため、工事内容を決める段階でご相談ください(国の制度の予算や受付状況は公式サイトでご確認いただけます)。
優先順位をつけてリフォームした施工事例
1か所だけの工事から、水回りをまとめた工事まで、規模の異なる施工事例をご紹介します(組み合わせの事例はこちら)。
※費用・工期は、各施工事例ページに掲載している施工当時の実績(税込)です。工事範囲・広さ・設備のグレードはそれぞれ異なるため、あくまで参考としてご覧ください。
トイレだけなら1日、戸建ての1階と2階のトイレをまとめても2日で工事が完了しています。水回り4点をまとめた事例でも、工期は11日でした。どこから手をつけるかは、こうした実例も参考にしながら、ご家庭の優先順位に合わせて決めていきましょう。
5. よくある質問
Q&Aまとめ
1か所だけ先に替えて、あとからほかを替えると損ですか?
養生や廃材処分などの費用はその都度かかりますが、まだ使える設備まで一緒に替える必要はありません。困っている場所から直して、ほかは交換時期が来てから検討するのも合理的な進め方です。その場合は、内装を張り替える順番に注意し、将来の工事予定も最初の見積もりの段階で伝えておくと、二度手間を防げます。
住みながら工事できますか?お風呂と台所が同時に使えなくなりますか?
住みながらの工事が基本です。1か所ずつ工事する場合、使えなくなるのはその場所だけです。まとめて工事する場合も、工程を組んで、お風呂と台所が使えない日がなるべく重ならないように調整します。トイレが1か所しかないお宅は、工事のタイミングを事前にご相談ください。
給湯器と浴室、どちらを先に替えるべきですか?
給湯器が使用開始から10年前後たっている場合は、浴室と一緒か、給湯器を先に替えるのがおすすめです。浴室だけ新しくしても、給湯器が故障するとお湯が使えなくなります。追い焚きなど浴室で使いたい機能も、給湯器が対応している必要があるため、両方をあわせて計画すると安心です。
マンションのリフォームで、自分でやる手続きはありますか?
多くのマンションでは、工事の前に管理組合への届け出が必要です。管理組合へ提出する書類の作成や、近隣へのご挨拶はナカノヤで代行いたします。工事できる曜日や時間帯は管理規約で決まっていることが多いため、事前に確認したうえで工程を組みます。
ご予約・お問い合わせはお気軽にどうぞ
一般住宅のリフォームから設備工事を中心に官公庁の大型施設の新築・リニューアル工事まで手掛ける地元密着企業。
管工事、土木、建築、電気など、さまざまな国家資格取得者が在籍。
越谷・浦和・墨田・日本橋を中心にリフォーム工事は年間2500件以上。






