玄関リフォームの費用相場はいくらでどの範囲まで可能?費用を抑える方法を解説

玄関リフォームの費用相場

この記事では…

  • 玄関リフォームの費用相場が予算帯別にわかる!
  • 玄関ドアの種類別価格と、カバー工法など費用を抑えるコツがわかる!
  • 活用できる補助金・助成金の種類と、工期・保証の注意点がわかる!

玄関は家の第一印象を決める大切な場所であり、毎日使う場所だからこそ、きれいで機能的だと気持ちよく暮らせます。一方で、玄関リフォームはドアや鍵の交換だけでなく、アプローチや収納、スロープの設置など対象範囲が広く、「どこまでやるといくらかかるのか」がわかりにくいもの。本記事では、予算帯別の費用相場から、玄関ドア・玄関まわりの種類別費用、費用を抑えるポイント、活用できる補助金まで、まとめて解説します。

1. 玄関リフォームの費用相場

玄関リフォームといえばドアや鍵の交換が代表的ですが、玄関前のアプローチや収納、シューズクロークなど、リフォームできる箇所はさまざまです。どの範囲を、どんな内容・規模でリフォームするかによって費用は大きく変動するため、まずは予算帯ごとの相場観をつかんでおきましょう。

🚪
玄関ドア交換中心
38万円〜
カバー工法でのドア交換など
🏡
機能・レイアウト改善
50万円〜
断熱ドア・収納・間仕切り変更など
✨
全面リフォーム
100万円~
向きの変更・増築・素材へのこだわりなど

※上記はあくまで目安です。実際の費用は建物の状況や仕様により変動するため、詳細は現地調査でご確認ください。

予算38〜50万円でできるリフォーム

カバー工法で交換した玄関ドア

※出典:LIXIL

玄関リフォームで中心となるのがこの価格帯です。既存のドア枠にカバーを被せるカバー工法なら、38〜50万円の予算で玄関ドアを付け替えることができます。

  • 金属製玄関ドアの機器代金:26〜60万円程度
  • カバー工法による設置費用:12万円程度〜
  • 玄関用下駄箱を同時に設置する場合:材料費込みで10〜15万円程度を追加

ドア本体を抑えめのグレードにすれば20万円台からでもリフォームが可能です。下駄箱もあわせて設置する場合は、総額50万円程度を見ておくと安心です。

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予算50〜100万円でできるリフォーム

機能面を充実させた玄関リフォーム

50〜100万円の予算をとれる場合は、ある程度大掛かりなリフォームが可能です。この価格帯の工事は、大きく「レイアウトを変える工事」と「機能面を充実させる工事」に分けられます。

  • レイアウトを変える工事:玄関ポーチの外壁を取り壊して広げる、室内の間仕切りを変更する、既製品が合わない場合に玄関ドアを特注する など
  • 機能面を充実させる工事:明かり取りを付けて採光を確保する、断熱性の高い断熱玄関ドアにする、靴を多くしまえる玄関収納にする など

特に家族が多い場合は、全員の靴をまとめて収納できるようにすると玄関周りがスッキリします。

予算100万円以上でできるリフォーム

高級感のある玄関リフォーム

※出典:LIXIL

100万円以上の予算があれば、玄関の向きの変更や吹き抜けのある玄関、部材へのこだわりなど、かなり幅広いリフォームが可能です。フローリングをヘリンボーン調にしたり、ワンランク上の玄関ドアを採用したりすることで、高級感を演出することもできます。

100万円の予算でのリフォーム例

古き良き外観を活かしつつ、モダンな印象の引き戸に変更した事例があります。玄関からつながる廊下も無垢材で床を張り替えて明るい印象にし、背の低い下駄箱を大容量の収納棚に変更することで、スッキリとした玄関に仕上げています。

150万円程度の予算でのリフォーム例

玄関の増築やサンルームの移設を行うケースがあります。玄関の向きを変えてアプローチから直線で入れるようにし、サンルームを玄関から出入りできる位置に移設することで、玄関外のスペースをスッキリさせることが可能です。

玄関の機能性を高めるオプションの費用

採風機能付きの玄関ドア

※出典:LIXIL

最近の玄関ドアは防犯性能が向上しており、2ロックやピッキング防止対策が標準仕様になっているものが多くあります。そのうえで、採風機能やタッチキーなどの便利機能をオプションとして追加できます。

機能 費用目安 特徴
採風機能付きドア 約30万円〜60万円 ドアを閉めたまま外の空気を取り込める。中高級品が多い
タッチキー(リモコンタイプ) 約6万円〜13万円 鍵を取り出さずにボタン操作で解錠できる
カード・スマートフォンをかざして解錠 約5万円 対応カードや端末をかざすだけで解錠できる

タッチキー付きの玄関ドア

予算帯別の費用・工事内容のまとめ比較

ここまで紹介した予算帯ごとの工事内容を一覧にまとめました。

予算帯 主な工事内容 費用目安
ドア交換中心 カバー工法での玄関ドア交換(+下駄箱の設置) 38万円〜50万円
(抑えれば20万円台〜)
機能・レイアウト改善 玄関ポーチの拡張、間仕切り変更、特注ドア、断熱玄関ドア、明かり取り、大容量収納 50万円〜100万円
全面リフォーム 玄関の向きの変更、吹き抜け、増築・サンルーム移設、床材やドアの高級化 100万円以上
ドア交換中心 玄関ドアの見た目や防犯性を、できるだけ短い工期と費用で新しくしたい人
機能・レイアウト改善 断熱性・採光・収納力など、玄関の使い勝手をまとめて改善したい人
全面リフォーム 玄関の向きや間取りから見直し、素材や意匠にもこだわりたい人

もっと詳しく検討されたい方は、こちらからお気軽にお問合せください!

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2. 玄関ドア・玄関まわりの種類別費用

ここからは、玄関ドアの種類や、スロープ・アプローチ・収納といった玄関まわりの工事ごとに費用の目安をご紹介します。

玄関ドアの種類別費用

 

玄関ドアにはさまざまな種類があり、どれを選ぶかで費用が大きく変わります。開き戸では片開きドアが最も手頃で、間口に余裕がある場合は片袖ドアや親子ドアも選択肢になります。引き戸は片引き戸なら比較的費用を抑えられますが、引き違い戸・両引き込み戸になると相場が上がります。

ドアの種類 費用目安 特徴
片開きドア 約25万円〜50万円 最も手頃で標準的なタイプ
片袖ドア 29万円〜53万円 ドアの横に袖(ガラス・パネル)が付き、採光しやすい
親子ドア 35万円〜65万円 普段は親ドアのみ使い、大きな物の搬入時は子ドアも開けられる
両開きドア 約40万円〜60万円 開口が広く重厚感があるが、高額になりやすい
片引き戸 20万円〜30万円 引き戸の中では費用を抑えやすい
引き違い戸 30万円〜40万円 2枚の戸を左右どちらにも引ける
両引き込み戸 30万円〜50万円 戸を左右の壁側に引き込み、開口を広く取れる
片開きドア 標準的な間口で、とにかく費用を抑えたい人
片袖ドア 間口にやや余裕があり、暗くなりがちな玄関に光を取り込みたい人
親子ドア 家具や自転車など大きな物を出し入れする機会がある人
両開きドア 間口が広く、外観に重厚感・高級感を出したい人
引き戸(各種) 車いすやベビーカーでの出入り、和風の外観との調和を重視したい人

スロープの設置

玄関へのスロープ設置

車いすの方がいる家庭やベビーカーを利用する家庭では、玄関にスロープがあると大変便利です。ご高齢の方も、段差のないスロープなら安全に出入りできます。費用はスロープの長さや幅、施工箇所、材料、工事の規模によって異なりますが、一般的には20〜100万円が目安です。

材料にはコンクリートやアスファルト、木材などがあり、なかでもアスファルトは滑りにくく耐久性もあるうえ、比較的低価格で設置できるのが魅力です。

※スロープは外構工事の一部となるため、設置場所によっては道路管理者からの許可が必要な場合があります。

アプローチの床材変更

玄関アプローチの床材変更

門から玄関ドアに至るアプローチの床材を変更すると、外観を一新できるだけでなく、滑りにくい床材を選ぶことで雨の日の転倒防止にもつながります。小さなお子さんや高齢の方がいる家庭には特におすすめです。

費用は施工範囲によって異なり、玄関扉の前だけをリフォームする場合と、道路から玄関扉までの3〜4mをリフォームする場合では相場が変わります。広い範囲を施工するほど費用は高くなります。

シューズクロークの設置

玄関のシューズクローク

靴や小物の収納スペースを確保でき、玄関周りがスッキリ片付くシューズクロークも人気のリフォームです。園芸用品やアウトドア用品など、室内に持ち込みたくない物の収納場所としても便利に使えます。費用は設置する壁面の広さやクロークのデザインによって変わるため、事前にリフォーム業者へ見積もりを依頼しましょう。

玄関まわり工事の費用まとめ

玄関ドア以外の、玄関まわりの主な工事の費用目安を一覧にまとめました。

工事内容 費用目安 費用が変わる主な要因
スロープの設置 20万円〜100万円 長さ・幅、材料、工事の規模
アプローチの床材変更 施工範囲により変動 扉前のみか、道路から玄関までか
シューズクロークの設置 広さ・デザインにより変動 設置する壁面の広さ、デザイン
玄関用下駄箱の設置 10万円〜15万円程度 サイズ、材料
スロープの設置 車いす・ベビーカーを使う人や、段差をなくして安全に出入りしたい人
アプローチの床材変更 外観の印象を変えたい人、雨の日の滑りが気になる人
シューズクローク 靴やアウトドア用品が多く、玄関に物があふれがちな人
玄関用下駄箱 大掛かりな工事をせずに収納量を増やしたい人

3. 費用を抑える4つのポイント

玄関リフォームの費用を抑えるためには、以下の4つのポイントに注意することが大切です。

ドアや床のグレード・種類を見直す


 

まず考えられるのが、玄関ドア本体のグレードや種類を見直すことです。見直しの方向性は大きく3つあります。

  • グレードを下げる:素材や耐久性のクオリティは下がりますが、費用は抑えられます。
  • ドアの種類を変える:両開きドアや親子ドアより片開きドア、引き違い戸より片引き戸を選ぶなど、種類によって費用が変わります(種類別費用はこちら)。
  • ドアではなく床材を変える:玄関の雰囲気を変えたいだけなら、土間の床材を変更する簡易的なリフォームでも印象を大きく変えられます。

ただし、高級なドアは初期費用こそ上がるものの、耐久性が高くメンテナンスの手間も少ないケースが多いため、長期的にはコストを抑えて安定した品質を維持できるメリットもあります。目先の金額だけでなく、長く使うことを前提に判断しましょう。

カバー工法を選ぶ

カバー工法_玄関ドア
 

カバー工法は、既存のアルミ枠の上から新しいアルミ枠を被せて玄関ドアを新しくする方法です。壁を壊さずに工事ができるため費用を節約でき、工期も短縮できる手軽なリフォーム方法として人気があります。カバー工法を選ぶかどうかで、1箇所あたりの工事費用は次のように変わります。

工法 費用項目 費用目安(1箇所)
カバー工法 ドア枠の取り外し 約1万円〜2万円
カバー工法 ドア取り替え時のコーキング 約3万円〜3.5万円
枠ごと交換(はつり工法) 既存枠の取り外し 約1.5万円〜3万円
枠ごと交換(はつり工法) 新しい枠の取り付け 約5万円〜7万円
カバー工法 費用と工期を抑え、壁を壊さずに玄関ドアを新しくしたい人
枠ごと交換 開口の幅・高さを小さくしたくない人、足元の段差を避けたい人、既存の枠自体が傷んでいる人
カバー工法の注意点
既存の枠の上から新しい枠を被せるため、枠内の幅と高さが小さくなり、下枠に段差ができることがあります。車いすでの出入りや大きな家具の搬入を想定している場合は、事前に仕上がりの開口寸法を確認しましょう。

補助金や助成金を活用する

玄関リフォームでは、介護保険や国・自治体の補助金・助成金を活用できる場合があります。主な制度カテゴリは以下の通りです。

 

制度カテゴリ 対象・内容 支給目安
介護保険の住宅改修費 要支援・要介護認定者の居宅での改修(手すりの設置、段差の解消、開き戸から引き戸への交換など) 最大20万円
国の省エネ関連制度(先進的窓リノベ2026事業) 断熱性能の高い製品による開口部の改修。玄関ドアは、窓の断熱改修と同一契約で行う場合に対象(玄関ドア単体の交換は対象外) 製品の性能・サイズにより異なる
国の省エネ関連制度(みらいエコ住宅2026事業) 断熱改修などの必須工事とあわせて行う、玄関ドアを含む幅広い省エネリフォーム 工事内容により異なる
国の断熱関連制度(次世代省エネ建材支援事業・断熱リフォーム支援事業など) 高性能建材を用いた住宅の断熱リフォーム 公募年度・条件により異なる
自治体独自の助成金 バリアフリー化や省エネ改修など、自治体が個別に定める内容 自治体により異なる

※国の省エネ関連制度は、登録事業者(リフォーム会社)が申請手続きを行い、予算上限に達し次第受付終了となります。条件や支給金額は年度・自治体によって異なるため、最新情報は各制度の公式サイトで確認するか、リフォーム業者に相談することをおすすめします。

複数の業者から見積もりを取る

業者によって提示される工事プランや費用総額は異なるため、複数の業者から見積もりを取って比較検討することで、リフォーム価格を抑えやすくなります。比較の際は金額だけでなく、次の点もあわせて確認しましょう。

  • 工事内容の内訳(ドア本体・工事費・処分費など)
  • 使用するドアのグレードや工法(カバー工法か枠ごと交換か)
  • 業者の対応力や、保証・アフターサービスの内容

4. よくある質問

Q&Aまとめ

Q玄関ドアの交換にはどのくらいの期間がかかりますか?

A壁を壊さずに施工できるカバー工法であれば、1日で完了するケースが多くあります。枠ごと交換する場合や、アプローチ・収納など玄関まわりの工事を伴う場合は工期が延びるため、現地調査の際に確認しましょう。

Q工事中の防犯や出入りはどうなりますか?

A1日で完了する工事であれば、当日中に新しいドアで施錠できます。工事が複数日にわたる場合は、夜間の仮設対応や出入りの方法を事前に業者と打ち合わせておくと安心です。

Qマンションでも玄関ドアを交換できますか?

Aマンションの玄関ドアは共用部分として扱われることが一般的で、個人の判断では交換できない場合が多くあります。管理規約を確認し、事前に管理組合へ相談しましょう。

Q玄関ドアだけの交換でも補助金は使えますか?

A先進的窓リノベ2026事業では、玄関ドアは窓の断熱改修と同一契約で行う場合に対象となり、玄関ドア単体の交換は対象外です。介護保険の住宅改修や自治体独自の助成金など、工事内容によって使える制度が異なるため、リフォーム業者に早めに相談することをおすすめします。

Q保証やアフターサービスはありますか?

Aドア本体のメーカー保証とは別に、業者独自の施工保証を設けている場合があります。保証期間と対象範囲(建付けの不具合、鍵の動作など)は業者ごとに異なるため、契約前に必ず確認しましょう。

玄関リフォームの費用は、ドア本体の種類やグレード、リフォームする範囲によって大きく異なります。ドア本体の交換やアプローチの床材交換だけの手頃なリフォームなら30万〜50万円程度で実施できますが、ドアの種類や機能にこだわったり、スロープや収納などを充実させたりすると100万円以上になることもあります。まずは希望するリフォーム内容を明確にし、グレードの見直しやカバー工法、補助金の活用、相見積もりなどを組み合わせながら、納得のいく玄関リフォームを実現しましょう。玄関リフォームのサービス内容は玄関のリフォームページでもご紹介しています。

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執筆者

 

ナカノヤ
株式会社ナカノヤ Nakanoya Co., Ltd.
創業110年以上の歴史を誇る。
一般住宅のリフォームから設備工事を中心に官公庁の大型施設の新築・リニューアル工事まで手掛ける地元密着企業。
管工事、土木、建築、電気など、さまざまな国家資格取得者が在籍。
越谷・浦和・墨田・日本橋を中心にリフォーム工事は年間2500件以上。

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