配管更新の費用相場は?費用が決まるポイントと放置するリスクを解説

配管更新の費用相場【2026年最新版】

この記事では…

  • 配管更新が必要になるサインと、放置した場合の危険性がわかる!
  • 費用を左右する5つの要因と、追加費用の目安がわかる!
  • 費用を抑えるコツと、現地調査〜工事完了までの流れがわかる!

給水管・給湯管・排水管は、普段は床下や壁の中に隠れていて目にする機会がほとんどありません。しかし配管は年数とともに確実に劣化し、放置すると漏水や建物の傷みにつながります。配管更新の費用は、配管のルートや建物の状況によって大きく変わるのが特徴です。本記事では、更新が必要なサインや放置した場合のリスクから、費用が決まる仕組み、費用を抑えるコツ、現地調査の流れまで、まとめて解説します。

※本記事は戸建て住宅およびマンションの専有部分の水まわり配管(給水管・給湯管・排水管)を対象としています。マンションの共用部分の配管は管理組合の管理となるため、個人で工事を行うことはできません。

1. 配管更新が必要なタイミング

水まわりの配管は、大きく「給水管」「給湯管」「排水管」の3種類に分けられます。それぞれ劣化したときに現れやすい症状が異なるため、まずはご自宅の状態をチェックしてみましょう。

🚰
給水管
赤水・水圧低下
水道水を各蛇口へ送る管
♨️
給湯管
ピンホール漏水
給湯器からお湯を送る管
🌀
排水管
詰まり・悪臭
使った水を屋外へ流す管

こんな症状は配管劣化のサイン

以下のような症状がひとつでも当てはまる場合は、配管の劣化が進んでいる可能性があります。

症状 考えられる原因 主な配管
蛇口から赤い水・濁った水が出る 配管内部のサビ 給水管・給湯管
水の出が以前より弱くなった サビやスケールによる管内の詰まり 給水管・給湯管
使っていないのに水道代が上がった 見えない場所での漏水 給水管・給湯管
床や壁にシミ・カビが出てきた 床下・壁内での漏水 すべて
水の流れが悪い・ゴボゴボ音がする 排水管内の汚れの蓄積・勾配不良 排水管
排水口から嫌なにおいがする 排水管の劣化・破損 排水管
配管からの漏水で天井にできたシミ

▲配管からの漏水で天井にシミができた例

水道メーターでできる漏水チェック
家中の蛇口をすべて閉めた状態で、水道メーターのパイロット(小さな回転部分)が回っていないか確認してみましょう。回っている場合は、どこかで漏水している可能性があります。

配管の耐用年数の目安

配管の寿命は、使われている材質によって異なります。築年数が以下の目安を超えている場合は、目立った症状がなくても一度点検をおすすめします。

配管の材質 耐用年数の目安 特徴
亜鉛めっき鋼管 15年〜20年程度 古い住宅の給水管に多い。サビが発生しやすく赤水の原因に
硬質塩化ビニルライニング鋼管 20年〜30年程度 内側を樹脂で覆った鋼管。継手部分からサビが出ることがある
銅管 20年〜30年程度 給湯管に多い。ピンホール(小さな穴)からの漏水に注意
塩化ビニル管 30年程度 排水管に多い。サビないが紫外線や熱に弱い
架橋ポリエチレン管・ポリブテン管 30年以上 現在主流の樹脂管。サビず、柔軟で施工性が高い

※上記はあくまで一般的な目安です。水質や使用状況、施工状態によって実際の寿命は前後します。

特に古い住宅の給湯管に多い銅管は、年数が経つと腐食が進み、ピンホールと呼ばれる小さな穴が開いて漏水の原因になります。

腐食した銅管

▲腐食が進んだ銅管

銅管に空いたピンホール

▲銅管に空いたピンホール(小さな穴)

2. 配管を更新しないとどうなる?放置の危険性

「まだ水は出ているから大丈夫」と劣化した配管を使い続けると、ある日突然大きなトラブルにつながることがあります。配管は見えない場所にあるため、気づいたときには被害が広がっているケースも少なくありません。

① 漏水による建物へのダメージ

漏水で絨毯の下まで水がしみた床

床下や壁の中で漏水が続くと、土台や柱などの木材が腐食し、カビやシロアリ被害の原因にもなります。建物の構造部分まで傷んでしまうと、配管工事に加えて大がかりな補修が必要になり、費用が大きく膨らみます。

② マンションでは下の階への漏水被害

劣化した配管の更新工事

マンションの専有部分の配管から漏水した場合、下の階の天井や家財を濡らしてしまうおそれがあります。専有部分の配管は所有者の管理責任となるため、自宅の修理費だけでなく、下の階への損害賠償が発生する可能性もあります。

実際にナカノヤでも、築49年のマンションで下の階への漏水をきっかけにご相談いただいた事例があります。お客様は配管が経年劣化することをご存じなく、何をどこまで直せばよいのかわからない状態でした。現地調査で漏水の原因と配管の劣化状況をご説明し、浴室リフォームとあわせて配管更新を行いました。(事例を見る)

③ 水質の悪化

配管内部のサビが水に混じると、赤水や濁り水が出るようになります。飲み水や料理に使う水だけに、気持ちよく使えない状態が続くのは避けたいところです。

④ 突発的な工事で費用がかさむ

漏水が起きてから慌てて工事をすると、応急処置・内装の復旧・被害箇所の補修などが重なり、計画的に更新する場合よりも費用が高くなりがちです。また、工事内容や時期を落ち着いて検討する余裕もなくなってしまいます。

火災保険でカバーできるとは限りません
火災保険の水濡れ補償は、漏水によって濡れた床や家財の損害が対象となる場合がありますが、経年劣化した配管そのものの修理費用は対象外となるのが一般的です。補償内容はご加入の保険によって異なるため、保険会社にご確認ください。
計画的に更新した場合 漏水が起きてから工事した場合
工事内容 配管の更新のみ 応急処置+配管更新+被害箇所の補修
工事のタイミング 都合のよい時期を選べる 急ぎで対応が必要
他リフォームとの同時施工 検討しやすい 検討する余裕がない
費用の目安 比較的抑えやすい 高額になりやすい

3. 配管更新工事の種類

配管更新工事は、更新する範囲や配管の通し方によっていくつかのパターンに分かれます。どのパターンになるかで、工事の規模や費用が大きく変わります。

部分更新と全面更新

更新前の銅管

▲更新前の銅管

配管更新後

▲配管更新後

部分更新 全面更新
工事範囲 劣化・漏水している箇所のみ 給水・給湯・排水の系統ごとすべて
メリット 工期が短く費用を抑えやすい 配管全体が新しくなり長期間安心
注意点 残した配管が後から劣化する可能性 工事規模が大きく工期も長め
費用の目安 比較的抑えやすい 高額になりやすい
部分更新 築年数が比較的浅く、劣化が一部に限られている人
全面更新 築年数が経っていて、今後も長く住み続ける予定の人

露出配管と隠蔽配管

新しい配管をどこに通すかによって、床や壁の解体が必要かどうかが変わります。

露出配管 隠蔽配管
配管の通し方 壁や床の表面に沿わせて通す 床下・壁の中に通す
床・壁の解体 基本的に不要 必要になる場合がある
見た目 配管が見える(カバーで目立たなくできる) 配管が見えずスッキリ
費用の目安 比較的抑えやすい 解体・復旧費がかかり高額になりやすい
露出配管 見た目より費用と工期の短さを優先したい人
隠蔽配管 仕上がりの美しさを重視したい人、内装リフォームと同時に行う人
浴室解体後の配管更新工事

「露出配管しか方法がない」と言われた場合でも、工事の進め方によっては隠蔽配管で更新できることがあります。ナカノヤの戸建ての事例では、キッチンの給湯管の破裂をきっかけにご相談いただきました。他社からは外壁に穴を開けて露出配管で更新する方法を提案されていましたが、配管ルート上にある浴室の交換を同時に行い、床下と天井裏を通して配管を見せずに更新しました。(事例を見る)


戸建てとマンション専有部の違い

戸建て マンション(専有部分)
工事できる範囲 敷地内の配管すべて 専有部分の配管のみ(共用部分は管理組合)
配管へのアクセス 床下点検口から入れることが多い 床下の空間が狭く、床の解体が必要なことも
事前の手続き 基本的に不要 管理組合への工事申請が必要
工事の制約 比較的少ない 工事時間・騒音・資材搬入などの規約あり

※マンションでは、どこまでが専有部分でどこからが共用部分かは管理規約によって異なります。工事を検討する際は、まず管理規約を確認しておくと安心です。

4. 費用を左右する5つの要因

配管更新の費用は、キッチンや浴室のように「この商品ならいくら」と決まるものではなく、建物ごとの条件で大きく変わります。主に次の5つの要因で費用が決まります。

要因 費用への影響
① 更新する配管の種類と範囲 給水・給湯・排水のどれを、何メートル・何系統更新するかで材料費・工事費が変わる
② 配管のルート 床下・壁内に隠れている、曲がりが多い、狭い場所を通っているほど手間がかかる
③ 配管へのアクセスのしやすさ 点検口から作業できれば解体不要。点検口がない場合は新設や床・壁の解体が必要
④ 床・壁の解体と復旧 解体した場合、フローリングやクロスなど内装の復旧費が加わる
⑤ 建物の種類 マンションは床下が狭い・規約による制約などで、戸建てと工事内容が変わることがある

これらの条件は、図面だけでは正確に判断できないことがほとんどです。特に「配管が実際にどこを通っているか」「どこまで劣化しているか」は、現地で床下や点検口の中を確認して初めてわかります。配管更新の費用を正確に知るには、現地調査が欠かせません。

5. 追加費用の目安

配管本体の工事以外に、状況に応じて以下のような費用がかかる場合があります。点検口がない場所に配管が通っている場合は、配管にアクセスするための点検口を新しく設けます。

配管へアクセスするための点検口

▲配管へアクセスするための点検口

区分 工事内容 内容 費用目安
戸建 点検口の新設 配管へのアクセス用に1か所新設 3万円
共通 床・壁の解体・復旧 配管が床下・壁内に隠れている場合 現地調査にて算出
共通 水まわり設備の脱着 洗面台・キッチン・トイレ等の一時取り外しと再設置 現地調査にて算出
共通 漏水箇所の補修 漏水で傷んだ床材・下地などの補修 現地調査にて算出

※金額は目安です。実際の費用は現地調査のうえお見積りいたします。

もっと詳しく検討されたい方は、こちらからお気軽にお問合せください!

ご相談・現地調査・お見積は無料で対応いたします♪
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6. 費用を抑える4つの方法

配管更新の費用を抑えるためには、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。

方法 ポイント
🛁 水回りリフォームと同時に行う 解体・復旧を1回で済ませ、重複する費用を削減
🔩 露出配管を検討する 床や壁を壊さずに済み、解体・復旧費を抑えられる
🔍 部分更新を検討する 劣化箇所を見極め、必要な範囲だけ更新
📋 相見積もりを取る 総額だけでなく内訳まで比較して適正価格を確認

🛁 水回りリフォームと同時に行う

配管更新で最も効果的なコストダウン方法が、浴室・キッチン・洗面所・トイレなどの水回りリフォームと同時に行うことです。水回りリフォームでは設備の撤去や床・壁の解体を行うため、そのタイミングで配管も更新すれば、配管のためだけに解体・復旧する費用がかかりません。別々に工事するより工期の合計も短くなり、水が使えない期間も1回で済みます。

浴室リフォームと同時に行う配管工事

特に浴室リフォームは、浴室を解体すると床下の配管が露出するため、配管更新との相性が良い工事です。ナカノヤの施工事例でも、浴室やキッチンの交換と同時に配管更新を行うことで、スムーズに工事を進められたケースが多くあります。

ナカノヤ施工事例

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🔩 露出配管を検討する

床や壁の中に配管を通し直す隠蔽配管に対し、壁や床の表面に沿わせて配管する露出配管は、解体・復旧が基本的に不要なため費用と工期を抑えられます。配管が見えることが気になる場合は、配管カバーで目立たなくすることも可能です。収納の中や洗面台の下など、普段目につかない場所を通せるかも含めて検討しましょう。


🔍 劣化箇所を見極めて部分更新する

合成樹脂管に一部交換した配管

▲劣化した部分だけを合成樹脂管(青・ピンクの管)に交換した例

すべての配管を一度に更新する必要がないケースもあります。現地調査で劣化の進み具合を確認し、傷みが激しい箇所や漏水リスクの高い箇所を優先して更新することで、初期費用を抑えられます。ただし、残した配管も同じように年数が経っているため、将来の更新時期も含めて計画を立てることが大切です。


📋 相見積もりは内訳で比較する

複数の業者に見積もりを依頼すると、相場感がつかみやすくなります。配管更新の見積もりでは、配管の材質、更新する範囲、解体・復旧の有無、追加費用が発生する条件などが業者ごとに異なることがあるため、総額だけでなく内訳まで確認しましょう。

相見積もりの落とし穴
見積もりの安さだけで選ぶと、更新範囲が狭かったり、解体・復旧費が含まれていなかったりして、後から追加費用が発生することがあります。工事範囲と保証内容まで必ず確認しましょう。

7. 現地調査〜工事完了までの流れ

ナカノヤでは、ご相談から工事完了まで以下の流れで進めます。現地調査・お見積りは無料です。

配管更新工事の様子
ステップ 内容
STEP1 お問い合わせ お電話・LINE・フォームからご連絡ください。気になる症状や築年数をお伺いします
STEP2 現地調査 点検口や床下から配管のルート・材質・劣化状況を確認します
STEP3 お見積り・ご提案 更新範囲や工法(露出・隠蔽)など、ご予算に合わせたプランをご提案します
STEP4 工事 工事前に近隣の方へのご挨拶を行います。マンションの場合は管理組合へ提出する書類も弊社で作成します。工事は有資格者が担当し、配管の切り替え中は断水する時間があります
STEP5 水圧テスト・お引き渡し 新しい配管は必ず水圧テストを行い、水漏れがないことを確認してからお引き渡しとなります

8. よくある質問

Q&Aまとめ

Q工事中は水が使えませんか?

A配管の切り替え作業中は断水が必要になります。断水の時間帯や期間は工事内容によって異なるため、事前にお知らせし、できるだけ生活への影響が少なくなるよう調整します。

Qマンションでも配管更新はできますか?

A専有部分の配管であれば更新可能です。共用部分の配管は管理組合の管理となるため、個人で工事することはできません。工事前に管理組合への申請が必要な場合が多いため、管理規約をご確認ください。

Qまだ漏水していなくても更新したほうがいいですか?

A築年数が配管の耐用年数を超えている場合は、症状がなくても一度点検をおすすめします。漏水が起きてからの工事は被害箇所の補修費用が加わるため、計画的に更新したほうが結果的に費用を抑えられることが多いです。

Q配管更新に使える補助金はありますか?

A配管更新単体で使える国の補助金は限られますが、自治体によっては住宅リフォーム全般を対象とした助成制度がある場合があります。制度の有無や条件は自治体・年度によって異なるため、お住まいの自治体のホームページなどで確認しておきましょう。

Q保証やアフターサービスはありますか?

A保証内容は業者ごとに異なります。配管工事は施工後に不具合が見えにくい工事のため、保証期間と対象範囲を契約前に必ず確認しましょう。


配管更新の費用は、更新する範囲や配管のルート、解体・復旧の有無、建物の種類などによって大きく異なり、正確な金額は現地調査で配管の状況を確認して初めてわかります。劣化した配管を放置すると、漏水による建物の傷みやマンションでの下階への被害など、思わぬ出費につながることもあります。赤水や水圧の低下などのサインに気づいたら、また築年数が配管の耐用年数を超えている場合は、早めの点検がおすすめです。水回りリフォームとの同時施工や露出配管の検討など、費用を抑える方法もあわせて活用しながら、安心して使える住まいを保ちましょう。

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執筆者

 

ナカノヤ
株式会社ナカノヤ Nakanoya Co., Ltd.
創業110年以上の歴史を誇る。
一般住宅のリフォームから設備工事を中心に官公庁の大型施設の新築・リニューアル工事まで手掛ける地元密着企業。
管工事、土木、建築、電気など、さまざまな国家資格取得者が在籍。
越谷・浦和・墨田・日本橋を中心にリフォーム工事は年間2500件以上。

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